痛いと言えなくて

結衣は眠ってすぐに目を覚ました。隣で眠る夫のヨシがベッドから衣がこすれるような音が聞こえる。布団は小刻みに揺れている。うすぼんやり光る画面。何だろうと目をこらすと、男性二人が女性を挟み込んで絡み合う映像を夫は観ながら、自分を慰めていた。

「そんな風に二人でしたいの?」結衣は独り言のようにぽつりとつぶやく。夫の身体はビクンと跳ね上がり勢いよく振り返る。布団が思わずめくれてしまって結衣の目に飛び込んできた。夫はおびえるような悲しそうな目で結衣をみた。

「あ、あのさなんでもないよ。ちょっと眠れなくて!あの、ストレス解消っていうか。深い意味はないんだよ!たまたまHなビデオをちょっと観ちゃってただけなんだ!」夫は慌ててズボンを上げるとなぜか正座して結衣に謝るのだった。

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